【完全ガイド】There is / There are をマスターしよう(現在・過去・未来)

英語の授業や英会話でとてもよく使う表現「There is / There are」。
中学生・高校生の生徒さんでも、苦手意識を持っている方が多い文の1つです。
実はこの表現は、「〜がある/〜がいる」と存在を説明するための、とても大切な文型です。
会話でもテストでも頻出なので、このブログでしっかりまとめて理解してみましょう!
ポイント: There is / There are は “場所に存在するものを説明する” ときに使う文。
所有を表す It has とは意味が違います。
1. 基本:There is / There are の使い方
There is + 単数名詞
There are + 複数名詞
非常にシンプルですが、このルールがとても大切です。
日常でよく使う例文(現在形)
- There is a cat on the sofa.(ソファの上に猫がいる)
- There is a park near my house.(家の近くに公園がある)
- There are many students in the library.(図書館にはたくさんの学生がいる)
- There are some cookies in the kitchen.(キッチンにクッキーがいくつかある)
2. 過去形:There was / There were
過去の話をするときは、be動詞を過去形に変えるだけ。
- There was(単数)
- There were(複数)
日常の例文(過去形)
- There was a big festival yesterday.(昨日、大きなお祭りがあった)
- There was a convenience store here before.(以前はここにコンビニがあった)
- There were a lot of people at the station this morning.(今朝の駅には人が多かった)
- There were two messages on my phone.(携帯に2件メッセージがあった)
3. 未来形:There will be
未来の予定・予想を話すときによく使います。
There will be + 名詞 の形だけ覚えればOK!
日常の例文(未来形)
- There will be a test next week.(来週テストがあります)
- There will be a meeting at 3 p.m.(3時に会議があります)
- There will be many tourists in summer.(夏には観光客が多くなりそうです)
4. 否定文と疑問文の作り方
否定文
- There isn’t ~(単数)
- There aren’t ~(複数)
例:
・There isn’t any milk in the fridge.(冷蔵庫に牛乳がない)
・There aren’t many buses today.(今日はバスが少ない)
疑問文
- Is there ~ ?(単数)
- Are there ~ ?(複数)
例:
・Is there a bathroom on the second floor?(2階にトイレありますか?)
・Are there any chairs in this room?(この部屋に椅子はありますか?)
5. 間違えやすい表現:It has と There is の違い
英作文で最も多い間違いがこれです。
× It has a park near my house.
(英語として不自然)
理由はとてもシンプル。
It has = 所有
There is = 存在
「家の近くに公園がある」は誰かの“所有物”ではありません。
だから There is を使います。
・There is a park near my house.(家の近くに公園がある)
・My house has a garage.(家にはガレージがある=設備)
※ここは実際に間違いやすいポイントなので、以下にさらに詳しく追記します。
【追記】It has と There is の正しい使い分け(「It = my house」の場合)
英作文の質問でよくいただくのが、「It has はいつ使っていいの?」というものです。
結論から言うと、It が “その物” を指していて、その物が何かを持っている・備えている場合は「It has」で正しく表現できます。
◆ 1. There is は「存在」を説明する文
- There is a park near my house.
(家の近くに公園がある)
この文は「公園が存在している」ことを言いたいだけなので、所有ではなく存在を表す There is を使います。
公園は「家の持ち物」ではないため、It has は使えません。
◆ 2. It has は「所有・特徴」を説明する文
- It has a big garden.
(それは大きな庭を持っている=所有)
ここでの It は my house(家)を指しています。
「家が大きな庭という“設備”を備えている」という意味なので、所有の has が自然で正しい表現です。
◆ 3. 不自然な例とその理由
- × It has a park near my house.
この文が不自然なのは、公園が家の“所有物”ではないからです。
公園は単に「その場所に存在している」だけなので、所有の has は使えません。
◆ 4. 判断ポイントまとめ
- There is / There are … 場所に「存在している」ものを説明するとき
- It has / ○○ has … 主語が「持っている・備えている」ことを説明するとき
◆ 5. 正しい使い方の例
- There is a café in front of my house.
(家の前にカフェがある)→存在なので There is - My house has a garage.
(家にはガレージがある)→設備=所有なので has - It has a garage.
(家にはガレージがある)→It = my house の場合はこれでOK
◆ まとめ
It has と There is はどちらもよく使う表現ですが、役割がはっきり分かれています。
・存在 → There is / There are
・所有・特徴 → It has / ○○ has
このポイントを押さえると、英作文で迷うことがぐっと減ります。
ぜひ、日常の中で意識して使い分けてみてください!
6. 似ているけど違う表現:Here is / Here are
こちらは「相手に何かを渡す」「見せる」ときに使います。
- Here is your ticket.(はい、これがあなたのチケットです)
- Here are the documents.(こちらが書類です)
存在を説明する「There is / There are」とは用途が異なるので注意。
7. 日常で使える例文まとめ
家の中で使える表現
- There is a spider in the bathroom.(お風呂場にクモがいる!)
- There are some dishes in the sink.(シンクにお皿が残っている)
学校で使える表現
- There is homework for tomorrow.(明日の宿題がある)
- There are many clubs in our school.(学校にはクラブがたくさんある)
街・イベントの表現
- There is a new restaurant near the station.(駅の近くに新しいレストランがある)
- There were fireworks last night.(昨夜花火があった)
会話でよく聞く便利フレーズ
- Is there anything I can do?(何か手伝えることある?)
- There is something wrong.(何かおかしい)
- There is no way!(そんなわけない!)
8. 「There」の本当の役割:意味はあまりない?
実は There is の「there」は「そこに」という意味ではありません。
これは「存在を表すための there」であり、
訳さないことも多い “文の形を作る役” です。
・There is a dog.(犬がいる)
→ 場所の there ではない!
ここを理解しておくと混乱しにくくなります。
9. まとめ:There is / There are は英語の土台になる表現
- 存在を説明するときに必ず使う
- 現在・過去・未来のすべてで応用可能
- It has(所有)とは意味が違う
- Here is とは用途が違う
- 日常会話で非常に頻繁に使われる
- 英作文でもテストでも確実に出る
There is / There are をマスターすると、場所の説明・状況説明・日常の一言など、英語の表現力が一気に広がります。
ぜひ毎日の生活の中で積極的に使ってみてください!


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