学校では習うけどネイティブの日常の会話では意外と使わない言葉

学校では習うけどネイティブの日常の会話では意外と使わない言葉

こんにちは!
P.O.C. field 講師のAmikoです。

突然ですが「英語授業で習ったけど、実際ネイティブの人は使うのかな?」と疑問に思う表現はありませんか?

実はそのような、教科書に出てきたけど本当はあまり使わない英語表現は、結構あります。

私も日頃生徒さんに教科書や問題集などを使いながら教える際に、「実際はあまり言わないけどね...」と呟いてしまうことが多々あります。

「では実際はどう言うのが自然なの?」

今回はそれをテーマにお話していきたいと思います。

【How are you?の返し方】

皆さんは、How are you? と聞かれたらなんと答えますか?

多くの方が中学校で

"I'm fine thank you, and you?"

のフレーズをまず覚えたのではないでしょうか。

もちろん間違いではありません。

ですが実際この"How are you?"に対する"I'm fine thank you, and you?" は不自然と言っていいほど使われません。

丁寧すぎる、というような印象です。

日本語で例えるなら、
「ごきげんよう」「とてもよろしくってよ。そちらは?」のような感じでしょうか。

ですが"How are you?"はそこまで畏まった挨拶ではなく、元気?調子どう?というような軽い挨拶です。

ではどう返したらいいのでしょうか。
実際よく使われているフレーズをご紹介します。

How are you? の返し方

"I'm good."

いい感じ!というような答え方です。
家族や仲のいい友達、初対面の人や先輩上司、とにかく誰に対してでも使うことができます。

特にとても気分がいいときには、少し大袈裟かもしれませんが"I'm great."と言ってもよいです。

あとgoodgreatの前に「かなり」を意味する"quite</span>"をいれたり、最初や最後に"actually"をつけるとネイティブっぽくなります!

"Actually"は「実際は」という意味ですが、口癖のように使う人が多く、耳にする機会も多いと思います。
相手が意外だと思いそうな時や、強調したいときになど使います。

"How are you?"のあいさつでは、普段なら「いい感じ」と答えるところを、「実はかなりいい感じなんだ!」と強調することができます。

そのあとになぜそうなのかを"because"を挟み自然に話し続けることができます。

例)"Actually, I'm quite good because Dad bought me a new game!"

ちなみに相手が慣れ親しんだ友達などならば、"I'm"を省略して"Good!"だけでも十分です。

そして相手にも聞き返したい時は、"you?"とだけ付け足すのも自然です。

"I'm okay."

先ほどの"I'm good."とほぼ一緒です。
若干のニュアンスの違いがあるとするならば、"I'm good." がいい感じなら、"I'm okay"は、まぁまぁいい感じだよという具合でしょうか。

「まぁまぁ」と伝えたいとき、生徒さんの中には"So-so"と答える方も時々いらっしゃいますが、挨拶のシーンでは使いませんので注意しましょう。

"Not bad."

「まぁまぁ」と同じように、「悪くない」というニュアンスです。

礼儀正しさが求められる場面ではあまり使わない方がいいですね。

日本でも、例えば初めて会う目上の人や上司に対して、お元気ですか?と聞かれ「悪くないです」とは答えないと思います。

ですが相手との関係が近くなってくるととても自然な返し方です。

そんなに悪くないよ、という感じで"Not so bad."や、全然悪くないよ、"Not bad at all!"のように少し変化をつけることもできます。

"As usual"

そして最後のこちらは、いつも通りだよ、変わりないよ、といった感じの答え方です。

これは普段からよく会う相手にのみ使えます。

初めて会う人に使っても、あなたのusualを知らない、と思われてしまいますからね。

いかがでしょうか?
これからは"How are you?"と聞かれたら、相手や状況によって使い分けてみてください!

その他の英語の一言挨拶等

【Good bye】

意外と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この"Good bye."も日常的にはそこまで使いません。

理由としては、永遠の別れのようだからです。

例えば毎日顔を合わす家族や友達に「さようなら」とは言いませんよね。
それと全く同じ感覚です。

なので軽く"Bye"だけだったり、「またね」の"See you."、"See you later."が一般的です。

【Pardon?】

相手に言われたことを聞き返したいときの言葉として教科書に載っている"Pardon"ですが、初めて生徒さんに使われた時にびっくりした覚えがあります。

"Pardon"なんて、言ったことも聞いたこともありませんでした。

私は基本的にアメリカンカルチャーで育ったので、もしかすると紳士的で丁寧な言葉を話すイギリスなどではもう少し耳にする機会があるのかもしれませんが、それほどに"Pardon?"は紳士的と言いますか、もしくは"I'm fine thank you, and you?"と同じように、丁寧すぎると感じます。

日本語で例えるなら、「なんとおっしゃいましたか?」という感じだと思います。

なので家族や友人などには全くと言っていいほど使いません。
聞き返したい時は

"What?"
"Huh?"

で大丈夫です。
ですが言い方やトーンには注意しましょう。

"Huh?"はあまり強く言うと日本語でいう"はぁ?"みたいになってしまいますし、"What?"にしても、語尾をしっかり上げて優しく聞き返してください。

どちらも感じが悪く聞こえてしまわないように注意しましょう。

ではこれらは目上の人に対してや、ビジネスシーンで上司などに使ってもいいのでしょうか。

例えばアメリカは、上下関係はそこまで厳しくないですが(例えば上司のことを名前で呼び捨てにしたりもします)、礼儀はもちろんあります。

なので先ほどの"What?"や"Huh?"はダメというわけではありませんが、やはり言い方やトーンには注意した方がいいです。

ではもっと無難な返し方はないのか、そう思われた方は、

これで大丈夫です。

どんな相手にでも自然に聞き返すことができます。
もちろん家族や友人相手にでも違和感はありません。

そして"I beg your pardon?"に至っては、これもまた非常に丁寧なのですが、逆に慣れ親しんだ相手にこそ、「今なんて言ったの⁈」と耳を疑うような発言に対してオーバーリアクションとして言うことがあります。

実際はあまり使わない英語表現、いかがでしたでしょうか。

今回は挨拶や基本的な会話のフレーズがメインとなりましたが、またの機会に「実際は通じない英単語」などのお話もできればと思います。

それではまた!

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