「disgusted by」の使い方とニュアンスを徹底解説!―「嫌悪」を英語で自然に表すには?

はじめに
英語で「気持ち悪い」「うんざりする」「嫌悪する」と表現したいときに便利なのが、disgusted by です。
しかしこの言葉、使い方を間違えると少し強く聞こえることもあります。今回は、日常英会話や映画などでよく使われる「disgusted by」の自然な使い方、似た表現との違いを詳しく解説します。
disgusted by の基本的な意味
disgusted は「嫌悪している」「うんざりしている」という意味の形容詞です。
原因や理由を表す by を伴って、「~に対して嫌悪感を持つ」という意味になります。
例文:
- I’m disgusted by the way he treats people.
(彼の人の扱い方に本当にうんざりする。) - She was disgusted by the smell of rotten food.
(彼女は腐った食べ物の臭いに吐き気を感じた。) - Many people were disgusted by the politician’s behavior.
(多くの人がその政治家の行動に嫌悪感を抱いた。) - I’m disgusted with myself for lying.
(嘘をついた自分に嫌気がさす。)
by は外的な原因(人・行為など)、with は自分や対象物に対して使う傾向があります。
disgusted と disgusting の違い
英語では「感情を感じる人」と「感情を引き起こすもの」で形が変わります。
- disgusted:嫌悪している人(I’m disgusted by it.)
- disgusting:嫌悪を起こさせるもの(It’s disgusting.)
例文:
- I’m disgusted by that movie.(その映画にうんざりした。)
- That movie was disgusting.(その映画は気持ち悪かった。)
このように “-ed” は「感じている側」、“-ing” は「感じさせる側」を表します。
会話での自然な使い方
disgusted by はフォーマルにも使えますが、会話では「強い不快感」や「道徳的な嫌悪」を表すときに使われます。
会話例:
- A: Did you hear what he said?
B: Yeah, I’m disgusted by his attitude.
(彼の態度には本当にうんざりだ。) - A: The trash hasn’t been taken out for days.
B: I know! I’m disgusted by the smell.
(わかる!あの臭いにはもう耐えられない。) - A: You lied to her, didn’t you?
B: Yeah… I’m disgusted with myself.
(ああ…自分が嫌になるよ。)
似た表現との違い
sick of
「うんざり」「飽き飽き」という意味。感情の強さは中程度です。
- I’m sick of waiting.(待つのにうんざり。)
- She’s sick of his excuses.(彼の言い訳にはもううんざり。)
fed up with
「もう我慢の限界!」というニュアンスで、怒りを含むこともあります。
- I’m fed up with this job.(この仕事、もう限界。)
- We’re fed up with his complaints.(彼の愚痴にはもううんざり。)
grossed out by
見た目や匂いが「気持ち悪い」と感じる時に使うカジュアルな表現です。
- I was grossed out by that scene.(あのシーン、気持ち悪かった。)
- She’s grossed out by insects.(彼女は虫が苦手。)
repulsed by
フォーマルで文学的。「本能的に拒絶するような嫌悪」を表します。
- I was repulsed by his cruelty.(彼の残酷さに吐き気を覚えた。)
ニュアンス比較表
表現 | 意味 | 強さ | 使用場面 |
---|---|---|---|
disgusted by | 強い嫌悪・道徳的嫌悪 | ★★★★★ | フォーマル/感情的 |
sick of | 飽き・軽い不満 | ★★☆☆☆ | 日常会話 |
fed up with | もう限界 | ★★★★☆ | カジュアル |
grossed out by | 見た目が気持ち悪い | ★★☆☆☆ | カジュアル |
repulsed by | 本能的嫌悪 | ★★★★★ | 文語的 |
感情を正しく伝える英語のコツ
英語では、感情の強さに応じて表現を選びます。
“disgusted” は強い嫌悪を表すため、状況によっては “sick of” や “grossed out” の方が自然です。
比較例:
- I’m disgusted by what he did.(怒りや嫌悪が強い)
- I’m sick of what he did.(もううんざり)
- I’m grossed out by what he did.(気持ち悪い)
まとめ
- disgusted by は「~に対して強い嫌悪を持つ」
- by は外的要因、with は対象や自分に対して使う
- 感情を引き起こすものには disgusting を使う
- 軽い嫌悪なら sick of / grossed out by が自然
英語では、少し感情を大げさに表現する方が自然に聞こえることもあります。
日本語で「ちょっと嫌だな」くらいでも、英語では “I’m disgusted by it.” と言ってOKです。
感情を正確に言葉にすることで、英語の表現力はぐんと広がります。
そして英語は言葉として感情をのせて使わないと身につきにくいです。
ぜひ次の会話で “I’m disgusted by...” を使ってみましょう。
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