日常英会話でよく出てくる「even」ってどんな意味?

日常英会話でよく出てくる「even」ってどんな意味?

英語の会話やドラマ、映画を見ていると、even という単語がよく耳にします。
I didn’t even notice.
Even kids know that.
I can’t even imagine it.
なんとなく意味はわかるけど、どういう時に使うの?なくてもいいんじゃない?と感じる人も多いかもしれません。

でも実は even は、話し手の気持ちを強く伝えるための、とても便利な言葉です。
今回は、日常会話でよく使われる even の使い方を、例文と一緒にできるだけわかりやすく解説します。

even の基本イメージ:「〜でさえ」「〜すら」

even の一番大事なイメージはこれです。

even =「予想外のこと」「普通なら起こらないこと」を強調する

日本語にすると
・〜でさえ
・〜すら
・そんなことまで
というニュアンスになります。

even は「強調」のための言葉

even は、文の意味を大きく変えるというより、
「そこ、びっくりするところだよ!」と強調する役割を持っています。

  • I know him.(彼を知っている)
  • I even know his brother.(彼のことだけじゃなくて、兄弟まで知っている)

「そこまで!?」という驚きや強調が入っています。

日常会話でよく使われる even のパターン

① even + 名詞(〜でさえ)

会話でもとてもよく使われる形です。
「意外な人・もの」を出すのがポイント。

  • Even kids know this.(子どもでさえこれを知っている)
  • Even my dad likes this song.(あの父でさえこの曲が好き)
  • Even beginners can understand it.(初心者でも理解できる)

② even + 動詞(〜さえ〜しない/する)

動詞の前に置いて、「そこまでしない/した」という強調をします。

  • I didn’t even eat breakfast.(朝ごはんすら食べなかった)
  • She didn’t even look at me.(彼女は私の方を一度も見なかった)
  • He even forgot my name.(彼は私の名前まで忘れた)

③ not even ~(〜さえ〜ない)

会話で非常によく出てくる形です。
not even はセットで覚えると便利です。

  • I can’t even walk.(歩くことさえできない)
  • He didn’t even try.(彼は挑戦すらしなかった)
  • She doesn’t even know my name.(彼女は私の名前さえ知らない)

会話で超よく使われる定番フレーズ

④ I can’t even ~(もう言葉にならない)

驚き・あきれ・感動など、感情が強いときにネイティブがよく使います。

  • I can’t even explain it.(うまく説明できない)
  • I can’t even imagine that.(想像すらできない)
  • I can’t even think right now.(今、考えることすらできない)

⑤ Even if ~(たとえ〜でも)

これは文法でも習う形ですが、会話でも頻出です。
条件に関係なく、という強い意志を表すことが多いです。

  • Even if it rains, I’ll go.(雨が降っても行く)
  • Even if you don’t like it, try it.(好きじゃなくてもやってみて)
  • Even if I’m tired, I have to study.(疲れていても勉強しなきゃ)

even と very の違い

たまに混ざってしまう生徒さんがいますが、役割は全く違います。

  • very:程度が強い(とても)
  • even:意外性・予想外を強調(〜でさえ)

比較

  • He is very tall.(とても背が高い)
  • Even he is tall.(彼でさえ背が高い → ほかはもっと高いイメージ)

even のキーワードは「意外性」「比較」「そこまで!?」

even はなくても文法的にはOK。でも、あると英語が自然になる

たとえば
I didn’t notice.
I didn’t even notice.
どちらも文法的には正しいですが、even がある方が気持ちがはっきり伝わります。

英会話では、こうした「気持ちをのせる言葉」がとても大事です。

意識できるといいポイント

  • even は「意味」より「気持ち」を足す言葉
  • なくても通じるけど、あると自然
  • 驚き・意外・強調を表したいときに使う
  • not even / I can’t even はセットで覚えると強い

まとめ:even は「英語らしさ」を出す便利ワード

even は難しい単語ではありませんが、使えるようになると一気に英語が自然になります。

  • 会話でよく使われる
  • 感情や驚きを表現できる
  • ネイティブっぽさが出る
  • 中学英語レベルで十分使える

まずはこのあたりから、ぜひ使ってみてください。
I didn’t even know that.
I can’t even imagine it.

even は「文法」より「感覚」で覚えるのがおすすめです。

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