【深掘り】still / yet / already の使い分けガイド

英語の会話やテストでよく出てくる
still / yet / already。
どれも「まだ」「もう」と訳されることが多く、
中学生・高校生がとても混乱しやすいポイントです。
でも実はこの3つ、
時間そのものではなく「話し手の気持ち・期待」を表す単語
という共通点があります。
この記事では、それぞれのイメージをはっきり分けて、
「なぜその単語を使うのか」が感覚的にわかるように解説します。
前回の基本ガイドをまだの方はこちらの記事からどうぞ
まず全体イメージをつかもう
最初にざっくり整理します。
- still:変わらず続いている(まだ〜している)
- yet:今はまだ起きていない(でも起きるはず)
- already:思ったより早く起きた(もう)
この3語は「時間」+「期待・驚き」を表す言葉
① still:まだ〜している(変化していない)
still は
「もう終わっていそうなのに、変わっていない」
という気持ちを表します。
肯定文での still
- I am still studying.(まだ勉強している)
- It is still raining.(まだ雨が降っている)
- He is still asleep.(彼はまだ寝ている)
「今も続いている」ことがポイントです。
否定文での still
- I still don’t understand it.(まだ理解できない)
- She still hasn’t replied.(彼女はまだ返事していない)
still =「もう変わってもよさそうなのに…」
文の位置
be動詞の後ろ/一般動詞の前に置くのが基本。
② yet:まだ〜していない(でもそのうち起こる)
yet は
「今は起きていないが、起こることを期待している」
というニュアンスを持ちます。
否定文での yet
- I haven’t finished my homework yet.(まだ宿題が終わっていない)
- She hasn’t arrived yet.(彼女はまだ来ていない)
疑問文での yet
- Have you finished your homework yet?(もう宿題終わった?)
- Has he called you yet?(彼はもう電話してきた?)
yet =「もう起きた?」という期待を含む
文の位置
基本的に 文の最後 に置く。
③ already:もう〜した(思ったより早い)
already は
「え、もう?」という驚き
を表す単語です。
肯定文での already
- I’ve already eaten.(もう食べた)
- She has already left.(彼女はもう出発した)
- It’s 7 p.m. already!(もう7時!?)
疑問文での already
- Have you already finished?(もう終わったの?)
already =「思っていたより早い」
文の位置
助動詞の後ろ/文末のどちらもOK。
still / yet / already を同じ文で比較
例:He hasn’t arrived.
- He still hasn’t arrived.(まだ来ていない=続いている)
- He hasn’t arrived yet.(まだ来ていない=期待あり)
- He has already arrived.(もう来た=予想より早い)
事実だけでなく、
話し手の気持ちが変わっている
ことが分かります。
よくある間違い
❌ still と yet を同じだと思う
- still:状態が続いている
- yet:まだ起きていい(期待あり)
❌ yet を肯定文で使う
× I have finished yet.
→ 〇 I have finished already.
❌ already を「ただのもう」と覚える
already には
「早い」「意外」
の気持ちが必ず入ります。
覚え方のコツ(感覚で!)
- still:線が続いているイメージ
- yet:ゴール手前で待っているイメージ
- already:ゴールを通り過ぎて驚いているイメージ
イラストと一緒に覚えると、とても理解しやすくなります。
まとめ:この3語は「期待と驚き」を表す
- still:まだ続いている
- yet:まだ起きていない(期待)
- already:もう起きた(驚き)
どれも中学英語ですが、
使いこなせると英語が一気に自然になります。
意味だけでなく
「話し手はどう感じているか?」
を意識して使ってみてください。


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