初めての英語論文!英語で論文を書く時に裏技やコツはあるの!?

初めての英語論文!英語で論文を書く時に裏技やコツはあるの!?

英語で論文を書くなんて無理!
こんなことを思ったことありませんか?

中学生だと英作文、高校生や大学生レベルだと論文作成を求められる機会があります。

英語が苦手で英作文もままならないのに、急に論文を、しかも英語で書くなんてどうすればいいの?』と困ってしまう人もいるでしょう。

それも1500字~2000字、10000字などと言われると、字数を聞くだけで書く気が失せてしまいますよね?

『日本語で論文を書くのも一苦労なのに、ましてや英語で書くなんて論外。』と感じる人もいると思います。

でも実は、初心者でも一度英語で論文を書くコツを掴んでしまえば、何文字の論文であってもスラスラ書くことが可能になります。
今回は初めて英語で論文を書く人のために、いくつかの方法をご紹介していきますね。

日本語と英語の論文はこう違う!

日本語を英語の論文の作り方は根本から違うものです。
『英語で論文を書かなくてはならない。』
と言われると、一度日本語で論文を作成しそれを英訳する人がいますが、それだと英語の論文にならなくなってしまうのです。

見た目は英語では書かれていますが、内容は日本語の論文という奇妙な論文が出来上がってしまいます。

ですから、英語の論文を書く際には初めから英語で書くようにしましょう。

日本語と英語では各順番が違う!?

日本語で論文を書く場合には、理由や根拠→結論の順番で書きますが、英語の場合は初めに結論を書いてから理由や根拠を付け加えるのが一般的なのです。

日本語の論文は主語の省略が多くありますが、英語は主語を省略せずにはっきり書くことが重要です。

また、日本語の論文では結末の表現を「~だろう」「~のように思われる」「~かもしれない」「~のはずだ」のような曖昧な表現で終える場合があります。
しかし、英語の論文の場合は、はっきり「~と思う」「~と考える」「~に賛成だ」「~に反対だ」のように表現し、断言することが大切なのです。

英語の論文の構成を知る!


英語の論文の構成は以下のような形になっているのが、一般的です。
まずは英語の論文の構成について学習してきましょう。

①タイトル(Title)

論文の題名です。
内容に合った題名を考えましょう。

10~12語で作成し、各英単語の頭文字を必ず大文字で書いてください。
読者の興味を引くような題名が良いですね。

②前文(Abstract)

論文を書き始める前に、内容の大事な部分をかいつまんでまとめた要旨を指します。
200~300語で論文を書いた後に作成すると、かなり作成しやすいはずです。

例えば

The purpose of this study is~.(この研究の目的は~である。)
This paper examines~.(この論文は~について調査する。)
This study provides~.(この研究は~をもたらす。)

上記のような書き始めになります。
この場合のstudyは研究、paperは論文の意味で使われています。

③本文(Body)
導入(Introduction) →主張(Discussion)→ 結論(Conclusions)

論文の本題で核となる部分です。

導入では研究や発表の目的や背景などについて触れます。
論文の意義をしっかり主張することで、読者が納得して論文を読んでくれます。

主張では研究の結果得られた考察を書きます。
図やグラフ、表などを入れると、読者により興味を持たせることができます。

結論ではこの論文の中で一番自分が伝えたいことを書きます。
主張よりも結論は簡潔にまとめると、相手にしっかり言いたいことが伝わります。

④参考文献(Reference)

新聞、本や雑誌、インターネットのURL(閲覧日も記載する)など、この論文を書く際に参考、引用した文献を載せます。

参考文献を載せるのは、著作権侵害にならないための防止策です。

⑤付録(Appendices)

論文中に掲載できなかった数値的なデータ、表やグラフ、資料などを添付します。

本文中にはSee Appendix A(付録Aを参照)と記載し、付録の部分にAppendix Aというデータを貼り付けて対応させるのがポイントです。

この部分は論文の内容を、より分かりやすくする資料などがあれば使ってみてください。



日常的な英作文と論文の表現は異なる!

日常的な英作文ではandやsoなどの等位接続詞が多々使われます。
しかし、論文ではこれらの接続詞を使いません。

論文で使う接続詞は、日常的な英作文と表現が異なりますので注意が必要です。
それでは、どのような表現が違うのでしょうか?

論文中によく使われる接続詞や表現をご紹介します。

さらに:Furthermore, In addition, Moreover
さもなければ:Otherwise
結果として:As a result
したがって:Therefore, hence, thus
同時に:At the same time, Equally, In the same way, Similarly
しかし・だが:however, nevertheless
一方で:whereas, on the other hand
特に:In particular
そしてまた:Also
ところで:By the way
一般的に:Generally, In general
結局は:After all, Altogether

この他にもたくさんの表現があります。

論文特有の表現を覚えて使ってみてくださいね。

英作文の型から論文作りをスタートしよう!

アカデミックライティングという論文特有の表現やフレーズなどが分かったら、いよいよ英文を作ってみましょう。

でも、いきなり英文を作ると言っても躊躇してしまいますよね?

まずは、よく使われる例文を暗記して、その部分に英単語を入れ替えていくのが、英作文をマスターし論文を書けるようになる一番の近道になります。

論文と言うと難しく聞こえますが、所詮は英作文の集まりです。

英文法で言うと、不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞、名詞構文や無生物主語構文などの例文を押さえておくと、簡単に文章作成が可能かと思います。

普段読んでいる長文中で、使えそうな英文や構文が出てきた時にもチェックしておくと良いです。

例えば

Learning English enables me to write this essay.
(英語を学ぶことが私にこのエッセイを書くことを可能にさせる。)

このLearningの部分は「~すること」の意味なので、その部分を別の動詞にすれば別の意味の文章として使えます。

また、enable 人to 動詞の原形の構文は、「~を可能にさせる」という文で使えるので、別の主語に入れ替えれば、さまざまな場面で使えます。

よく使われる構文の例文を暗記して、英単語や英熟語の語彙量を増やし、どんどん文章のバリエーションを増やしてみてくださいね!

まとめ

英語の論文の作り方やコツが何となく掴めたら、実際の論文作成をしてみましょう。

論文でよく使うたくさんのフレーズや構文が、インターネットや書籍にもたくさん載っていますので、まずは例文暗記からスタートしてみるのも一つの方法です。

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