関節疑問文って何?

関節疑問文って何?

英語を学んでいると、「関節疑問文って何?」「普通の疑問文と何が違うの?」という質問をよくもらいます。
関節疑問文は会話の中でとてもよく使われる文で、日本語では自然なのに英語になると混乱しやすいポイントです。

でも、実はルールがハッキリしていて、基本パターンを覚えてしまえばとても簡単です。
このブログでは、学校では習うけれど実はしっかり理解できていない人も多い “関節疑問文” を、基礎から応用までわかりやすく解説します。

1. そもそも関節疑問文って何?

関節疑問文とは
「疑問文をそのまま文の中に入れる」
のではなく、
「疑問文の形を崩して、一つの “文” の一部として使う疑問文」
のことです。

ん?どういうこと?
例を見ればわかりやすく理解できます。

  • 関節疑問文:I want to know where he lives.
    (彼がどこに住んでいるのか知りたい)
  • 直接疑問文:Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)

同じ質問内容でも、関節疑問文では 語順が疑問文ではなく平叙文(普通の文)になるのが最大のポイントです。

2. なぜ関節疑問文が必要なの?

関節疑問文がある理由はとてもシンプルです。

「質問そのものを、文の中で説明するため」

質問を直接しているわけではなく、
「〜なのか知りたい」「〜がわからない」「〜を聞いてみた」など、
“疑問の内容” を文章として扱う必要があるからです。

  • I don't know what time it starts.
    (何時に始まるのかわからない)
  • Can you tell me where the station is?
    (駅がどこにあるか教えてくれますか?)

「疑問の中身」を文章として扱うから関節(間接的な)疑問文と呼ばれます。

3. 関節疑問文の絶対ルール

関節疑問文には2つの大きなルールがあります。

★ルール1:語順は「平叙文」になる

❌ Where does he live?(直接疑問文)

⭕ I know where he lives.(関節疑問文)

ポイント:
助動詞 does / do / did がなくなる
主語+動詞の順番になる

★ルール2:疑問詞(what / where / who / why / how…)はそのまま使う

例:
・what he said(彼が何と言ったか)
・where she went(彼女がどこへ行ったか)
・why he quit(なぜ彼が辞めたのか)

疑問詞はそのまま接着剤のような役割をして、文をつなげます。

★「if / whether」を使う

例:
・Do you know if she is coming?
(彼女が来るかどうか知らない)

・Tell me whether it is true or not.
(それが本当かどうか教えて)

ifwhetherの違いは丁寧さの違いですが、学校英語ではifの方が主に習うかなと思います。

4. 基本パターンと例文(たくさん使える!)

(1) 動詞の目的語として使うパターン

・I know where he works.
(彼がどこで働いているか知っている)

・I don’t know what this means.
(これが何を意味するのかわからない)

・She remembers when the festival starts.
(彼女はお祭りがいつ始まるか覚えている)

(2) ask / tell など質問系の動詞の後ろに使う

・Can you tell me how much it costs?
(いくらか教えてくれますか?)

・He asked me where I was from.
(彼は私にどこ出身か聞いた)

・Please show me how it works.
(どう動くのか教えて)

(3) 名詞のように “〜かどうか” を表す if/whether のパターン

・I wonder if he will come.
(彼が来るかどうか気になる)

・I don't know whether it's true.
(それが本当かどうかわからない)

(4) think を使う関節疑問文

・Do you think he is right?
(彼は正しいと思う?)

・Do you think it will rain?
(雨が降ると思う?)

→ 実はこれも関節疑問文の仲間
(語順は“平叙文”になっているため)

5. 関節疑問文が難しく感じる理由

理由1:日本語と語順が違う

日本語では
「〜かどうか」「〜がどこなのか」
と文の最後に“疑問”を置きます。

英語では疑問の部分が文の中に入るので、順番が変わり理解しにくい。

理由2:会話になるとスピードが速い

Can you tell me where the station is?
(駅がどこにあるか教えて?)

この手の文はネイティブが高速で言うため、正直最初は聞き取れません。
でも構造がわかっていれば聞き取れるようになります。

6. 会話で使われまくる関節疑問文(実用フレーズ)

会話では、直接質問よりも “柔らかい聞き方” として関節疑問文が大活躍します。

★ 丁寧に質問するとき

・Could you tell me where the restroom is?
(お手洗いがどこか教えていただけますか?)

・Do you know when the movie begins?
(映画がいつ始まるか知っていますか?)

★ 相手の情報をやさしく聞くとき

・I want to know what you think.
(あなたがどう思っているのか知りたい)

・Can I ask what your name is?
(お名前をお伺いしてもよろしいですか?)

直接 “What’s your name?” より丁寧です。

★ 英語は間接的な言い方のほうが礼儀正しい場合が多い

例えば…

❌ Where is the station?(駅はどこ?・命令口調に聞こえる場面もある)
⭕ Could you tell me where the station is?(丁寧で印象がよい)

関節疑問文=丁寧な英語
と覚えておくと会話が上手になります。

7. 関節疑問文の作り方(ステップ式)

ステップ1:まず直接疑問文”を作る
Where does he live?

ステップ2:疑問詞を残す(where)

ステップ3:語順を「主語+動詞」に戻す
where he lives

ステップ4:前に「知りたい・わからない」などの文を置く
I want to know where he lives.

完成!

  • Do you know where he lives?
  • I don't know where he lives.
  • Please tell me where he lives.

これが基本の作り方です。

8. よくする間違いとコツ

❌ 間違い1:語順を疑問文のまま使う

I don't know where does he live.
→ × does は使わない

❌ 間違い2:be動詞の位置を間違える

Do you know where is the station?
→ × is the station(疑問文語順)

⭕ 正しい形

Do you know where the station is?

コツ:

「関節疑問文=疑問文のフリをした普通の文」
と覚える!

9. 関節疑問文を理解すると英語が自然になる理由

・丁寧な質問ができる
・長い文が書けるようになる
・聞き取りが一気に楽になる
・英検・入試で必ず出る
・ネイティブが会話で頻繁に使う

英語の文章力と会話力が伸びるタイミングの1つが関節疑問文をマスターしたときと言っても過言ではないです。
英語の情報を整理して伝える力が身につくので、会話の質が上がります。

10. まとめ:関節疑問文は「慣れれば最強のツール」

  • 疑問の内容を文の一部にする表現が関節疑問文
  • 語順は「疑問文」ではなく「平叙文」
  • 疑問詞で始まる / if・whether を使うパターンがある
  • 英会話で丁寧な聞き方をするのに必須
  • 英作文・英検・入試でも確実に出る重要文法

関節疑問文は名前が難しく見えるだけで、やっていることはとてもシンプルです。
たくさん例文に触れて、ぜひ自分でも自然に使えるようになってください!

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