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To不定詞と動名詞の攻略はそれぞれの特徴を掴むところにあり!

To不定詞と動名詞は英語の苦手につながる!

To不定詞と動名詞は、中学2年生ぐらいに英語の授業で習う単元です。
ここまでは英語が得意科目だったのに、この単元を習った瞬間にいきなり英語を苦手科目にしてしまう人が大変多い単元でもあります。

それではなぜ、To不定詞や動名詞を習うと、英語が苦手になってしまうのでしょうか?

それは、品詞の役割が変わることで、いきなり文法が複雑になったと認識してしまう人が多いからです。

それまで習ってきた英語の品詞は、名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞など、それぞれの役割がはっきりしており、文法もとても単純なものが多かったと思います。

それがTo不定詞や動名詞になると、用法や意味が異なり、動詞なのか名詞なのかよく分からなくなってしまうのです。

この2つの単元で躓かないためには、しっかり用法と意味、その用法の特徴を捉えることが重要になるのです。

To不定詞の3用法と意味を知る!

高校の英文法で原形不定詞という単元があり、それと区別するために、To不定詞と呼ばれます。

では、to不定詞とはどのような文法なのでしょうか?

まず、それぞれの用法や意味、特徴をしっかり掴んでいきましょう。

to不定詞の基本形は、『To+動詞の原形』になります。

動詞の原形とは辞書で引く時の形で、3人称単数形のSや過去形やing形などがついていない形を指します。

to不定詞には3つの用法と意味があります。

1つ目は『名詞的用法』で、意味は『~すること』
2つ目は『形容詞的用法』で、意味は『~すべき、~するための』
3つ目は『副詞的用法』で、意味は『~するための』『~して』『~するなんて』『~した。その結果~』

副詞的用法の意味の『~するための』は目的、『~して』は感情の原因・理由、『~するなんて』は判断の根拠、『~した。その結果~』は結果を指します。

To不定詞は用法と意味がたくさんあり、混乱してしまいがちですが、それぞれの用法の特徴を掴んでいけば全く難しくないのです。

名詞的用法とは?

まず、名詞的用法の特徴は、To+動詞の原形が『主語、補語、目的語の位置に置かれる』ということです。

主語の位置にTo不定詞を置いた例文を見てみましょう。

To speak English is difficult.(英語を話すことは難しい。)

今回のTo speakは主語の位置にきていますので、『~すること』と訳せば良いのです。

次に補語の位置に置いた例文を見てみましょう。

My hobby is to collect stamps.(私の趣味は切手を集めることです。)

今回のto collectは補語の位置にあります。
ちなみに補語というのは、主語を詳しく説明する語になります。

これも補語の位置にあるので、『~すること』と訳します。

最後に、目的語の位置にある場合の例文です。

I like to play tennis.(私はテニスをすることが好きです。)

今回は動詞の後ろの目的語の位置にありますので、こちらも『~すること』と訳せば大丈夫です。

つまり、主語、補語、目的語の位置にあるto+動詞の原形は全て『~すること』と訳す名詞的用法の意味になるというわけなのです。

形容詞的用法とは?

次は形容詞的用法の特徴を見ていきましょう。

形容詞的用法の特徴は、『to+動詞の原形が前にある名詞を後ろから修飾する』ことです。

I want something to drink.(私は飲むための何かが欲しい。)

Somethingという名詞をto drinkが後ろから詳しく説明しているのが、形容詞的用法の特徴なのです。

『~すべき』と『~するための』の2つの意味がありますが、文脈に合わせて訳を選ぶようにしましょう。

直訳すると、『飲むための何か』になりますが、『何か飲み物』と訳した方が自然になります。

今度は、先程の例文の発展編です。

I want something cold to drink.(私は何か冷たい飲み物が欲しい。)

という文章を見てみましょう。

Somethingは不定代名詞と呼ばれ、この不定代名詞とcoldなどの形容詞が一緒になると、先程の法則が崩れることになります。

形容詞的用法の特徴は、『to+動詞の原形が前にある名詞を後ろから修飾する』ことでしたが、不定代名詞と形容詞とto不定詞が一緒になると語順が変化します。

不定代名詞+形容詞+to不定詞』の順番で覚えておきましょう。

不定代名詞にはevery、any、some、noなどの後に-thing、-one、-bodyなどがついた言葉です。
例えば、everyone、anybody、someoneなどを指します。

これは特別用法として覚えておくと良いですね!

副詞的用法とは?

最後に副詞的用法の特徴は、『一度文章が完結し、その後にto+動詞の原形が置かれる』ことです。

副詞的用法には、『目的』『感情の原因・理由』『判断の根拠』『結果』の4つの用法があります。

それぞれ例文を見て、意味の違いを知っていきましょう!

目的用法

I went to the park to play soccer.(私はサッカーをするために、公園へ行きました。)

I went to the park.(私は公園へ行きました。)でも、十分に意味が通じる英文になりますよね?

一度文章はparkまでで完結しており、それに追加で to playという目的の不定詞が加えられたものになるのです。

感情の原因・理由

I was glad to hear the news.(私はその知らせを聞いて嬉しかった。)

判断の根拠

Maki is kind to help old people.(老人を助けるなんてマキは親切です。)

結果の例文

My grandfather lived to be ninety.(私の祖父は90歳まで生きました。)

この3つの例文も一度toの前で文章が完結し、感情の原因・理由、判断の根拠、結果が加えられていると考えると簡単です。

To 不定詞と動名詞の違いとは?


動名詞の基本形は動詞にingを加えたもので、『~すること』と訳します。

一番初めに挙げた不定詞の名詞的用法と、動名詞は全く同じ書き換えで使われます。

例えば、この文は同じ意味になります。

I like to play tennis.
I like playing tennis.

つまり、動名詞は不定詞の名詞的用法と同じように、主語、補語、目的語として使うことができるのです。

ただし、動詞の目的語として使う際に注意が必要なのです。

動詞の目的語として使う場合には、to不定詞しか置けないもの、動名詞しか置けないもの、両方置けるもの、置けるが意味が変わるものの4種類があります。

その中でも、両方置けるもの以外の特殊なものをピックアップしていきたいと思います。

まず初めのto不定詞しか置けない動詞は、want、hope、wishなどが代表格になります。

例えば、

I want to be a doctor.(私は医者になりたい。)

はありですが、to beをbeingに書き換えすることはできません。

次に動名詞しか置けないものですが、頭文字をとって『megafedps(メガフェドゥプス)』。

mind、enjoy、give up、avoid、finish、escape、deny、practice、stopです。

例えば、

John enjoyed playing baseball.(ジョンは野球を楽しみました。)

はありですが、 playingをto playに置き換えることはできません。

最後に不定詞も動名詞も両方置けるが、意味が変わってしまうものです。

Remember、forget、regretなどが代表格になります。

Forgetを例にとって、2つの文を比べてみましょう!

I forgot locking the door.(私はドアを閉めたのを忘れた。)
I forgot to lock the door.(私はドアを閉めるのを忘れた。)

Lockingの方は過去に『~した』で訳し、to lock『(これから)~する』の方は未来で訳す感じになります。

イレギュラーなものだけ覚えておけば、英文をサクサク作れるようになりますよ!
こちらの記事でも詳しく解説しています。

動名詞とto不定詞で意味が変わる単語

まとめ

To不定詞も動名詞も用法や意味、特徴、イレギュラーなものだけを覚えてしまえば、全く難しくないことが分かりましたね!

例文を暗記して、英単語だけを入れ替えて考えていく方法もありです!

是非、不定詞や動名詞の理解に役立ててみてくださいね!

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