「住んでいる」の表現が複雑な件について

「住んでいる」の表現が複雑な件について

「住んでいる」の表現が複雑な件について

「どこに住んでる?」という問いに対し「大阪に住んでるよ」と返しますよね?
実はこの「~に住んでいる」を英語に直すと様々な言い方ができるのです!

今日は「住む」=「live」という単語を使い、「~に住んでいる」の言い方を辞書などに乗っている文法としての説明と、ネイティブの先生に聞いた「どういうニュアンスで使い分けているか」を紹介していきたいと思います。

「大阪に住んでいるよ」という英語
①I live in Osaka.
②I am living in Osaka.
③I have lived in Osaka.
④I have been living in Osaka.

それぞれの文の文法について
①現在形
現在形とは現在の状態を表したり、繰り返し日常的に行われること、事実などを表す時に使います。

②現在進行形
現在進行形とは進行という字が付くくらいなので「~をしている最中です。」と話をしている最中に進行している出来事などを表す時に使います。

③現在完了形
現在完了形はよく「完了」「経験」「継続」と3つの種類に分けられます。その中でも今回の場合は「継続」の「ずっと~している」という過去から現在まで継続していることを表します。

④現在完了進行形
現在完了進行形は現在完了形の継続と同じような意味で使うことができ、「ずっと~している」という過去から現在まで続けてしていることを表すことができます。

※③、④はfor two yearsやsince 2015などどれくらいの期間住んでいるかを付けないと「~に住んでいる」とい意味にならないので、本当はつける必要がありますが、例文は分かりやすくするために省いています。

それぞれの文の文法上での解釈とネイティブの解釈
①I live in Osaka.
日本の文法解釈
現在形でのliveは「私は大阪に定住している。」という意味になり、一時的に住んでいる時のことを言うときは使えません。

ネイティブの解釈
これはとてもベーシックな答えで、大阪に住んでいるという事実を伝える文です。前にどこに住んでいたや今後どこに住むなど全く関係なく、ただ「どこに住んでいる?」と聞かれたことに対し事実を伝える時に使うそうです。他にもI’m from Osaka.(大阪出身です。)と似たようなニュアンスで使うこともあるそうです。

②I am living in Osaka.
日本の文法解釈
「~に住んでいる」という言葉は「~している」つまり進行形と思いやすいですが、進行形は一時的にしていることをいうのでlivingを使うときは一時的に住んでいて、前や今後は違うとこに住むであろうという事を表します。

ネイティブの解釈
liveを使う時とほぼ一緒で今そこに住んでいたらI‘m living in Osaka (now).と言う事ができます。nowを付けることで「今」という事が際立ちます。前から住んでたかもしれないし、最近引っ越してきたかもしれない。今後も住み続けるかもしれないけど、もしかすると近々引っ越すかもしれない。どういった状況であったとしても、ただ今は住んでいるという「今」のことを伝えるのにI’m living in Osaka.を使うとのことです。

③I have lived in Osaka for 10 years.
④I have been living in Osaka for 10 years.
この2つはどちらも「私は大阪に10年間住んでいます。」と訳すことができます。
ただ2つの違いは③が10年というのは今までの合計で表すことができ、前に2年、その後別の所で住んで、また大阪に戻って8年などの時、「大阪に合計で10年間住んでいる。」という事が言えます。
④は「大阪に住んでから途切れることなく10年間住み続けている。」という事が表せます。③も10年間住み続けている可能性もありますが、合計で言っている可能性もあります。

日本の文法の解釈とほとんど同じなのですが、完了形を使う場合は前は違う場所に住んでいたという意味が強いそうです。
「違う場所から大阪に引っ越してきて、住んで10年になるかな。」というニュアンスで使うそうです。
I have currently been living in Osaka for 10 years.
のようにcurrently(最近)を入れることでさらに“今は”大阪に住んでいるという事が強調されるそうです。

今回は「~に住んでいる」という英語での言い方をいろいろと紹介しました。

なんだかいつ使うかわからない...と思うかもしれませんが、正直どれでも伝わるそうです。
ニュアンスは少し違うそうですが、どれを言われてもどこに住んでいるかは伝わる!とのことです。

多少文法が違っても通じるものは通じるので、英語も臆せず使っていきましょう!



LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)